首都圏の人気の貸地タイプ5選【2025】
2025/03/17
立和コーポレーションで主に取り扱う貸地は、「建物の所有を目的としない土地の賃貸借」です。
首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)においては、資材置き場や車両置き場など、多様な用途で需要が高まっています。
一方で、貸地にはさまざまなタイプがあり、その特徴や利便性は物件によって大きく異なります。
借りたい方にとっては、用途に合った土地を探すために各タイプの特徴や稀少性を知ることが重要となります。
また、貸したい方にとっても、ご自身が所有する土地の稀少度や特性を理解することで、より適正な賃料設定や効果的な運用が可能になります。
この記事では、首都圏において特に人気の高い貸地タイプを厳選し、5つのタイプに分けてご紹介します。
貸地を探している方はもちろん、土地活用をお考えの所有者様も、ぜひ参考にしてみてください。
※建物の所有を目的とする「事業用定期借地権」については、改めて記事にしたいと思います。
① 大型車が出入りできる貸地
首都圏において、大型車がスムーズに出入りできる貸地は非常に人気があります。
道路幅とアクセス
大型車が出入りするためには、敷地に面した道路の幅が十分に確保されていることが重要です。
一般的なニーズでも、最低でも幅員6メートル以上の道路に面していることが望ましいとされています。
また、トラックの旋回スペースを確保できるかどうかもポイントになります。
出入口の広さと形状
大型車がスムーズに敷地内に進入・退出するためには、出入口の幅が広いことが求められます。
目安としては、最低でも4メートル以上の開口幅が必要です。
さらに、ゲートの有無や開閉方式(スライド式、シャッター式など)も、利便性に影響を与えます。
路面の状態
大型車両が頻繁に出入りするため、貸地の路面状況も重要な要素です。
舗装がしっかりされているアスファルトやコンクリートであれば、トラックの重量にも耐えやすく、長期間の利用に適しています。
② 周辺に住宅がない貸地
首都圏において、周辺に住宅がない貸地は非常に人気があります。
特に、騒音や環境への影響を考慮する業種にとって、住宅がない環境は大きなメリットとなります。
需要が高い理由
住宅がない貸地は、車両置き場、建設資材置き場などの用途に適しています。
特に、夜間の出入りや、大型車両の出入りが多い事業では、騒音問題を気にせずに利用できるため、需要が高まります。
メリット
騒音問題が少ない
住宅地の近くではないため、トラックのアイドリング音や機械の稼働音を気にせず運営できる。
広い敷地を確保しやすい
住宅エリアに比べて土地が広く、まとまった面積を確保できることが多い。
デメリットと注意点
交通の便が悪い場合がある
住宅がないエリアは、公共交通機関が発達していないことが多く、従業員の通勤が困難になる可能性がある。
周辺施設が少ない
コンビニや飲食店が近くにないことがあり、利便性に欠ける場合がある。
ライフラインの整備状況の確認が必要
電気、水道、排水などのインフラが十分に整っているか事前に確認する必要がある。
③ 主要道路・高速ICに近い貸地
首都圏の主要道路や高速インターチェンジ(IC)に近い貸地は、交通アクセスの利便性から非常に人気があります。
需要が高い理由
主要道路や高速ICに近い貸地は、物流業界や建設業にとって非常に重要な要素となります。
物流の効率化
配送時間を短縮し、運送コストを削減するため、物流企業にとっては魅力的な立地となります。
特に、高速ICや主要道路沿いに位置する貸地は、長距離輸送だけでなく、都市部へのラストワンマイル配送にも適しており、EC物流拠点としての需要が高まっています。
また、大手物流会社や運送業者は、効率的なルート設定を行うことで配送の遅延を防ぎ、顧客満足度を向上させることができます。
さらに、交通アクセスが良い立地であれば、ドライバーの負担軽減や運送スケジュールの最適化にも貢献し、運送業全体の業務効率が向上します。
④ 舗装されている貸地
首都圏の舗装されている貸地は非常に人気があります。
特に、路面状況が整っていることで、幅広い用途に適しており、利用の利便性が向上します。
舗装の種類と特徴
舗装された貸地には、主に以下の3種類の舗装方法があります。
特徴 砂利を敷き詰め、転圧機で固めた路面。
メリット
初期費用が安く、施工が短期間で完了。
ある程度の排水性が確保され、雨水がたまりにくい。
デメリット
長期間の利用では、砂利が移動し路面が不安定になる。
重機や大型車の頻繁な出入りで凹凸が発生しやすい。
特徴 アスファルト合材を敷き詰めた路面。
メリット
車両の走行がスムーズで、乗り心地が良い。
雨天時でもぬかるみにくく、メンテナンスが容易。
デメリット
施工コストが比較的高い。
高温時に柔らかくなり、重機の駐車による沈下リスクがある。
特徴 コンクリートを敷き詰めた最も耐久性の高い舗装。
メリット
長期間の使用に耐え、大型車両の駐車にも適している。
ひび割れしにくく、路面が安定している。
デメリット
施工費用が高く、施工期間が長い。
一度施工すると変更が困難。
舗装の種類によって、用途や維持管理のしやすさが異なります。
利用目的に応じて適切な舗装を選択することが重要です。
⑤ 上水道や電気が設備されている貸地
首都圏の上水道や電気が設備されている貸地は、利便性が高く、非常に人気があります。
設備の詳細
上水道設備
給水設備が整っているため、飲料水の確保が可能。
洗車場や作業場としての利用が可能。
建設業の作業拠点や仮設事務所として最適。
電気設備
防犯のための照明やセキュリティ機器の使用が可能。
夜間利用がしやすい。
充電設備を整えれば、電動車両の駐車場としても活用可能。
まとめ
これまで紹介した貸地の特徴からも分かるように、首都圏の貸地市場では利便性の高さや用途の多様性が大きなポイントとなります。
② 周辺に住宅がない貸地 騒音や環境への影響を考慮する業種にとって大きなメリット。
③ 主要道路・高速ICに近い貸地 配送の効率化を図り、企業のコスト削減に寄与。
④ 舗装されている貸地 用途に応じた舗装の種類を選ぶことで、維持管理の手間を軽減。
⑤ 上水道や電気が設備されている貸地 即時利用可能で、作業場や事務所付きの拠点として最適。
貸地を借りたい方にとっては、使用目的に合わせた条件の土地を選ぶことで、業務の効率化やコスト削減が可能になります。
一方で、貸したい方は、こうしたニーズを把握し、貸地の価値を高めることで、より高い稼働率や適正な賃料設定が実現できます。
最新の市場動向を把握しながら、最適な貸地を活用していくことが重要です。
宅地建物取引業 国土交通大臣免許(3)8600号
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対象都道府県=
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対象物件種目=
貸地