住居表示・地番・家屋番号とは?やさしい言葉で不動産用語を解説
2025/06/12
不動産の取引や登記、郵便物のやりとりなどで、「住居表示」「地番」「家屋番号」という言葉が出てくることがあります。
でも、これらはそれぞれ意味がちがうので、混同してしまうとトラブルの原因にもなります。
この記事では、それぞれの違いをはじめての方にもやさしく説明します。
住居表示とは?
住居表示は、郵便や宅配便などに使う、ふだんの「住所」のことです。
たとえば、「○○市○○町1丁目2番3号」というような書き方です。
住居表示制度がある地域では、自治体が建物ごとにわかりやすい番号をつけていて、それを使って私たちは住所を書いています。
■住民票や運転免許証、郵便物などに使われるのが「住居表示」です。
地番とは?
地番は、土地ひとつひとつに割り当てられた番号で、不動産登記簿に記載されています。
地番の目的は「どの土地なのかを法的に明確にすること」です。
たとえば「○○市○○町123番」というように表されます。
住居表示と見た目が似ていても、内容はまったく違うものです。
■不動産売買や登記など「法的な手続き」で使うのが「地番」です。
家屋番号とは?
家屋番号は、建物ごとに付けられた番号で、法務局が登記の際に付けています。
建物の登記簿に書かれていて、地番とセットで「どの建物か」を特定するために使われます。
■建物の登記で使われるのが「家屋番号」です。
3つの違いをまとめると?
項目 | 使われる場面 | 管理しているところ |
---|---|---|
住居表示 | 郵便、生活の中の住所 | 市区町村 |
地番 | 土地の登記、法的な特定 | 法務局(登記所) |
家屋番号 | 建物の登記、法的な特定 | 法務局(登記所) |
住居表示と地番は、「町名+数字」で表記されることが多く、混同しやすいです。
でも、全く別の意味を持つ番号ですので、書類や手続きではどちらを使うのかしっかり確認しましょう。
まとめ
住居表示 日常で使う「住所」。郵便や宅配に使う。
地番 土地を法的に特定する番号。登記で使う。
家屋番号 建物を法的に特定する番号。登記で使う。
それぞれの役割を知っておくと、不動産の手続きがスムーズになります。
宅地建物取引業 国土交通大臣免許(3)8600号
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