貸工場・貸倉庫を借りる!売工場・売倉庫を買う!電気設備チェック!
2020/06/12
貸工場・貸倉庫を借りる!売工場・売倉庫を買う!際に、検討する物件について重要なチェック事項の中に、「設備」があります。
貸工場・貸倉庫の仲介管理、売工場・売倉庫の仲介業務を行なっていて、物件種目の特徴から「設備」のなかでも「電気」に関する調査やお客様への説明が非常に重要になっています。
立和コーポレーションでは、電気のプロではありませんが、工場倉庫の安全な不動産取引の為、「借りたい方」「買いたい方」へはもちろん、「貸したい方」「売りたい方」へも不動産の設備としての「電気」関連で注意してほしい点などのおはなしができるように努めています。
これまで培ってきた経験から、いろいろなケースでの提案ができるのも強みと思っています。
工場・倉庫の不動産取引のことなら! 立和コーポレーションへお問い合わせください!
ここでは、不動産の設備としての「電気」関連について記事にしています。
工場倉庫の不動産取引では基本的なところなので、お客様の電気設備関連の調査のきっかけになれば幸いです。
「借りたい方」「買いたい方」へ! 電気使用量の把握が重要です!
工場倉庫の賃借・購入物件にて、想定される電気使用量(契約電力)の把握が重要です。
低圧受電なのか高圧受電なのか?
キュービクルの設置が必要な場合のコストは? …事業を進めるうえで把握しておきたい大事なところです!
発電所で作られた電気は、変電所を経由しながら送電線で、工場や倉庫などの事業所に運ばれます。
受電方式は2種類、契約電力が50kva未満の場合の「低圧電路受電方式」、契約電力が50kva以上の場合の「高圧電路受電方式」があります。
簡単に言えば電気の使用量が少なければ低圧受電。多ければ高圧受電ということです。
電力会社から送られてくる6,600Vの高圧電源を、電柱に設置されている電力会社が管理するトランス(変圧設備)にて100Vや200Vに変圧してから受電する方式。
主に電気の使用量の少ない一般家庭向けで戸建てや小規模ビルに供給されています。
工場倉庫でいえば、小規模な工場・小中規模の営業所・低層保管用倉庫などのケースです。
多くの電気を必要とする商業施設や工場・大型倉庫・オフィスビルなど、様々な施設で供給されています。
電力会社から送られてくる6,600Vの高圧電源を、敷地内や屋上などに設置した高圧受電設備により低圧電源100Vや200Vに変圧し受電する方式。
この高圧受電設備をキュービクル(キュービクル式高圧受電設備)と読んでいます。「変電設備」のマークが入った金属製の大きな箱の中にトランス(変圧設備)などが設置されています。
工場倉庫でいえば、中規模以上の工場・大型営業所・階層式の大型マルチタイプの物流倉庫などのケースです。
一棟低層のタイプが多い貸工場の場合では、設備は自前で持込みするケースがほとんどの為、キュービクルも自前で用意することになります。
(基本料金は高いのですが、使用量単価は安くなっているようです。)
電力会社からの供給ではありません。受電する側で用意する必要があります。
賃貸物件の場合、借主で用意する場合と貸主で用意する場合があります。
小規模な物件で必要な場合には、借主で用意するケースがほとんどになります。規模が大きくなるのと比例して附帯しているケースが多くなっています。
電気事業法で定められている保安点検をしなくてはいけません。電気主任技術者などを選任し月次、年次で行う必要があります。
まとめ
繰り返しになりますが、工場倉庫の賃借、購入を検討する際、まだ検討段階で市場調査程度の段階であればまだいいのですが、事業計画も具体化してきていざ物件探しに入る段階には、想定される電気使用量は把握するべきです。
特に一棟低層タイプの貸工場貸倉庫・売工場売倉庫の場合は、「高圧電路受電方式」になると自前でキュービクルの導入が必要になるケースが多いです。
自前で導入となると、初期投資費用が大きく変わってくるため、事業計画の変更を余儀なくされることになってしまいます。
宅地建物取引業 国土交通大臣免許(2)8600号
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