首都圏の貸し倉庫・貸し工場特集ページです。｜賃貸倉庫・賃貸工場物件一覧

貸工場・貸倉庫を金属加工に活用するポイント

借主（利用者）目線での物件チェックポイントと、貸主目線でのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

1．借主目線：金属加工業者が貸工場選びでチェックしたいポイント
金属加工は騒音や振動、また大型の機械設備が必要となるケースが多いため、以下のチェック項目を押さえておきましょう。

1-1．接道状況
原材料や製品の運搬でトラックを使用することが多いため、道路幅員や進入経路の確保が重要です。
道路法などの関係で接道条件が厳しくなる場合もあります。
契約前に必ず現地で確認しましょう。

1-2．駐車場の有無
従業員や来客用の駐車スペースは欠かせません。
社用車・営業車の保管場所として、大型のトラックやバンなどを使用する場合は十分なスペースが必要になります。

1-3．天井高
大型の機械やクレーンを設置する場合、プレス機やレーザーカッター、溶接機など背の高い設備が必要になることがあります。
また粉塵や煙が発生するため、高い天井は通気や換気の面でも有利です。

1-4．搬出入の間口
搬入口の高さ・幅が十分でないと、材料の搬入や製品の出荷時に作業効率が下がります。
フォークリフトを使用する場合は、大型パレットごと運ぶスペースの確保が重要です。

1-5．設備・インフラ
金属加工で必要となる大きな電力や三相200Vなどの電源容量を契約前に確認しましょう。
切削液を使用する場合の排水設備、溶接や塗装などの排気設備が整っているかも重要です。

2．貸主目線：貸工場に金属加工事業者を迎えるメリット・デメリット
貸工場のオーナーとしては、金属加工業者に貸し出すことで安定した家賃収入を得られる一方、注意すべき点も存在します。

2-1．メリット
金属加工業者は大型機械導入などの初期コストが大きいため、一度入居すると長期利用となるケースが多く、安定的な賃貸運用が期待できます。
製造業は景気の波に左右される部分はあるものの、長期的には一定の需要が見込まれます。
工業専用地域や工業地域、準工業地域であれば周辺住環境とのトラブルが少なく、事業継続性が高まりやすいです。

2-2．デメリット
騒音・振動・排気などへの対策が必要になる場合があり、退去時の原状回復についてルールを事前に明確化しておく必要があります。
住宅地に近い立地では近隣からクレームが出る可能性が高まるため、防音・防振などの対策協力がオーナーにも求められます。
高負荷機械の長期使用により建物や設備が劣化しやすいリスクも考慮が必要です。

貸工場・貸倉庫を配送センターで利用する

借主（利用者）目線と貸主目線の両方からポイントを解説します。
倉庫を選ぶ・貸し出す際の判断材料としてぜひ参考にしてください。

1．借主目線：配送センターとして活用する際に押さえておきたいチェックポイント
配送センターは荷物の集積・仕分け・発送が主な役割です。
そのため、以下の点に着目して貸倉庫を選ぶことが重要です。

1-1．接道状況
■トラックや大型車両の進入がスムーズか
配送センターでは大量の荷物が出入りするため、中型〜大型トラックの進入路が確保されているかどうかは必須です。
道路幅員や高さ制限を事前に確認しましょう。

■公道との接道が確保されているか
法令による接道要件を満たしているか、また進入禁止や一方通行など交通規制もないかなど、周辺交通状況を細かくチェックしましょう。

1-2．駐車場の有無
■従業員用・来客用の駐車スペース
社員の通勤だけでなく、取引先や訪問者の車が停められるスペースがあるかもポイントです。

■トラック待機スペース
仕分けのタイミングによっては複数のトラックが同時に待機する可能性があります。
スペース不足による近隣トラブルを回避するためにも駐車場の広さは要確認です。

1-3．天井高
■ラックや収納設備の効率化
高い天井があれば、ラックを縦方向に多段化でき、保管効率が高まります。
保管する荷物の最大高さを念頭に、必要な天井高をチェックしましょう。

■フォークリフトの稼働範囲
パレットごとの積み卸しを行う場合、リーチフォークリフトが使える天井高があるとスムーズに作業できます。

1-4．搬出入の間口
■入口の高さ・幅
大きな荷物やパレットを扱う場合、シャッターやドアのサイズが充分であるかは非常に重要です。
無理な荷物の搬出入は作業効率低下や事故のリスクを高めます。

■バリアフリー性
段差が多いと荷物の移動に手間がかかるため、フラットな床やスロープがあるかどうかも確認しておきましょう。

1-5．周辺環境
■騒音・交通量
早朝・深夜に出荷や搬入がある場合、近隣とのトラブルにならないよう周辺の居住環境を把握する必要があります。

■治安の良し悪し
倉庫への侵入や盗難リスクを低減するためにも、周辺のセキュリティ状況や人通りをチェックしておきましょう。

1-6．設備・インフラ
■空調設備
夏場の高温や冬場の低温に耐えられる空調設備があるかは、作業員の快適さや保管物の品質維持に直結します。

■通信回線・ネットワーク
配送システムや在庫管理システムを利用する場合、回線速度や安定性は非常に重要です。

■防犯・セキュリティ対策
監視カメラやセキュリティシステムの有無に加えて、門扉や鍵の管理がどのように行われているかも確認が必要です。

2．貸主目線：貸倉庫を配送センターとして貸し出すメリット・デメリット

2-1．メリット
■造作が少なく済む場合が多い
配送センターは大きな機械設備や特殊な改修を必要としないケースが多く、倉庫としての基本的な構造が整っていれば契約に至りやすいです。

■幅広いニーズに対応できる
倉庫を必要とする業種は多岐にわたります。
特にECサイト関連や物流企業の需要は高く、借り手を見つけやすい傾向にあります。

■比較的短期〜中長期の安定契約
物流・配送業は一定の需要が見込まれるため、長期契約になる可能性も高く、収益の安定が期待できます。
また、季節やキャンペーン時期だけの短期利用を希望する事業者もいるため、柔軟に賃貸条件を設定できる点もメリットです。

2-2．デメリット
■大きな車両の出入りに伴う近隣トラブル
大型トラックが頻繁に出入りすることにより、騒音や交通渋滞の原因になる可能性があります。
住宅地の近くでは周囲への配慮が必要です。

■建物・床への負荷
荷物の大量搬入やフォークリフト走行により、床や建物の劣化が早まるリスクがあります。
契約前に建物の耐荷重を正確に把握しておきましょう。

■セキュリティ強化に対するオーナー負担
盗難や不法侵入を防ぐため、柵や防犯カメラなどを新たに設置する場合があります。
安全対策は借主とどこまで共有するか、契約時に詰めておくことが大切です。